国産畳と中国産畳を比べると、明らかに中国産畳のほうが安いです。
日本は住宅の洋式化や後継者の問題などで、どんどんイ草の生産量が減っています。
一方、中国はイ草の栽培面積・生産量ともに増加。
日本からすれば、安い人件費で大量に仕入れることができるので、国産畳より中国産畳のほうが安いのは当然なんです。
その結果、現在日本国内に流通している畳の多くは、中国産といわれています。
では国産畳と中国産畳は、品質も違うのでしょうか。
国産畳と中国産畳の違いは、まず「トレーサビリティの有無」です。
トレーサビリティとは、商品の生産から流通、廃棄までの道をたどれること。
国産畳ならイ草がどこで生産・収穫され、畳がどこで作られるのかをたどることができます。
生産者側もトレーサビリティがあるとなると、あまりに質の悪い畳は作れませんよね。
国産畳は、その分、消費者にとって安心といえます。
中国産畳はトレーサビリティがないのが問題。
イ草の生産・収穫、農薬に関する情報などがないため、安全面が心配です。
畳を安心して購入したいのなら、やはり国産畳のほうが良さそうです。
でもこれってよく考えたら、「中国産でも生産者がわかれば安心」ってことですよね。
中国の信頼できる農家と契約し、国産畳レベルの厳しい基準でイ草を育ててもらう。
そうすれば高品質の畳を、安く買うことができます。
三条たたみさんも中国産畳を扱っていますが、契約農場が減農薬・有機肥料で育てたイ草のみを使っているとか。
生産者の顔が見えれば、中国産畳も安心して購入できますね。
「中国産畳は質が悪いから、何が何でも国産畳!」と思わず、中国産畳にも目を向けてみては?
三条たたみのような老舗畳店なら、国産畳に引けをとらない中国産畳を買うことができますよ。